2017年05月10日

和室を和室にリノベーション

和室を和室にリノベーション

今、欧米のインテリアデザインについて色々と見ていました。
やはり本場のデザインはセンスがいいですね。
ビンテージ系、カントリー系など写真を見るだけでもデザイナーのセンスの良さがわかります。
すごく参考になります。

しかし、日本人の私から見れば本場欧米のデザインは素晴らしいと思いますが、
逆に欧米の人から本場日本の「和」のデザインを見たらどう感じるのか??
素朴な疑問でした。

近年は洋風デザインの住宅が主流で新築では伝統的な和室を見る事がほとんどなくなってきています。
伝統も時代の流れと共に変わるものだと思いますが、
ここ最近は急速に失われているような気がします。
「和室」には伝統的な技術があります。
欧米のデザインも確かなものですが、和のデザインには確かな技術が伴います。
近年、そのような「和造作」と呼ばれる技術をもつ職人も減ってきているのも事実です。

失われてから取り戻す事は困難です。
そんな思いもあり、もう一度「和」のデザインを見直してみようかとふと思いました。

そんな中でも、いくつか和室を和室にしたリノベーションの施工事例があります。
「和」は素晴らしい。
そう思えるように、いくつかご紹介をします。

~和室を来客の部屋にリノベーション~

AFTRE


BEFORE

使用頻度の少なかった2間続の和室を
伝統の和室のデザインを残しつつ、更にそこへ和のデザインを加えました。
和を堪能できるように、黒竹で欄間や壁面に細工を加えました。
竹は全て末広がりとして縁起を担いでいます。
壁面にそびえる竹と欄間の扇をイメージした竹です。
畳は中心部に市松のデザインとして使用し、それを囲う板の間は銘木の紫檀床材で作り上げています。
障子も染物の和紙を帯状に入れアクセントとしています。

~個人の憩いの場にリノベーション~

AFTER


BEFORE


この物件も物置となり使用されていなかった和室を
伝統は活かしながらも、新たなデザインを加えました。
畳のスペースを4畳半区切り、板の間で囲いました。
4畳半の中心には元々茶室で炉が切っており、それはそのまま活用しました。
伝統を少し崩しますが、4畳半茶室としては伝統を再現しました。
障子には染物の和紙をアクセントに、壁にも和紙を使用し柔らかいイメージを作りました。

~庭園を望む縁側へリノベーション~

AFTRE



BEFORE


庭があってもあまり眺める事の無かった縁側に、数寄屋造りの庇を作りデザインをしました。
「土庇」とも呼ばれる伝統的な「和」です。
涼しげな雰囲気は遠く田舎にいるような雰囲気にさせてくれます。

和室を和室にリノベーションする事は、和室を再び蘇らせます。
昔とは違うライフスタイルでそこには確かな価値を見出します。

完成してその場に立ち、感じたことは
どこか懐かしく、落ち着いた空間でした。
日本人である以上、心のどこかに眠る「和」への憩いの感覚は
リノベーションによって形となって再現する事が出来ます。

リノベーションで「和」を再現してみませんか??

リノベーションの事ならアールプランへ・・・



  


Posted by CEO ATSUSHI at 22:38Comments(0)リノベーション